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Hope on Southwind ~進取の精神を未来へ繋ぐ~

吉本 大輔
勤務先高知市内接骨院
卒業年度1994年度高校卒

氏名:吉本 大輔
卒業年度:1994年度高校卒

吉本 大輔

高知南中高の閉校にあたって

私は現在、高知南中高からもほど近い高知市宝永町で接骨院を経営しており、開設して18年が経ちます。また、私のライフワークとして「柔道のオリンピック選手を高知から!」という目標を掲げ、少年柔道教室も開いています。

私が初めて柔道に触れたのが、南高校でした。
“先輩も含めて初心者しかいないが、人数だけは多い”
“監督が驚くほど優しく面白い”
そんな柔道部で、柔道の楽しさを知ることができました。部活動中に怪我をしたことがあり、先生の勧めで接骨院を訪れた時にその仕事の素晴らしさに触れ、「接骨院の先生(柔道整復師)になる!」と決めたことを覚えています。

柔道整復師として、後輩である多くの南中高生との出会いがあり、常々、現役学生のひたむきな思いに触れる機会がありました。共に笑い、時には共に泣くことができる後輩たちとの日々をいただけたことは、何より幸運なことだと感じます。また柔道でも、卒業後も南の道場で学生たちと練習させてもらうことがあり、歴代部員の名札や飾られた写真を見て、南中高の歴史が閉ざされる寂しさを感じることもありますが、同時に、これまでこの道場で育んだ仲間たちとの絆や思い出を考えると、「今までありがとう!」という感謝の気持ちも湧いてきます。

正門玄関の横にある【進取】という言葉。入学と同時にこの言葉を知り、在学中から「自分の意思で進んで取り組もう!」と決め、現在もそれを心に過ごしているつもりです。南高校に入学したことで、進取の精神はもちろん、自分の職業や一生の目標が決まるきっかけ、多くの後輩との思い出、たくさんの仲間をいただきました。

多くのものをもたらせてくれた高知南中高校。その閉校に際し、寂しさだけで終わらせるのではなく、感謝の気持ちを込めて、これからも母校での思い出、そしてそこで学び得たものを大切に守っていきたいと思います。