氏名:土居内 厚志
勤務先:県立高校保健体育科教諭
卒業年度:1992年度高校卒
私が入学したのは、まだ南高校(私が入学した頃はもちろん中高一貫校ではなかったので、あえて「南高校」とします)が出来て間もない頃でした。これまで南高校の歩んだ年月は、決して短くはありませんが、「学校の歴史」と考えれば長いとは言い難く、母校が令和5年に統合という形でなくなってしまうことは、仕事柄理解できるところがありつつも、寂しい気持ちが合わさり、複雑な心境といったところです。
高校3年間を今振り返って一番に思いだせるのは、やはり部活動のことでしょうか。今は無くなってしまいましたが、男子バスケットボール部に所属し、仲間と日々の練習に励んでいました。今の職業に就くきっかけは、高校生活3年間での経験にあり、合わせて、当時の保健体育科の個性豊かで、素晴らしい先生方に影響を受けたことは間違いありません。
南高校が出来た当時においては、期待や不安といった、相対する感情や想いが入り乱れながらスタートしたことだと想像されます。しかし、これまで南高校に関わった多くの人々が、より良い学校を創り上げていこうとしてきたからこそ、今、惜しまれながらもその幕を下ろそうとしているのだと感じます。
南高校という名前は無くなってしまいますが、これまで学校運営に関わったすべての方々に対して深甚なる敬意を表しつつ、南高校で過ごした多くの人々の想いを乗せ、高知西高校と統合し、新たなかたちでスタートをすることに期待をよせながら、南高校の卒業生の一人としてその記憶をしっかりと心の中に残していきたいと思います。